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骨粗しょう症って? ドミノ骨折(骨折の連鎖)

「骨折の危険性の高い骨粗しょう症」で注意することは?

「骨折の危険性の高い骨粗しょう症」の方が注意することは、
①初めての骨折を起こさない
②一度骨折を起こしてしまった方は、2度目以降の骨折を起こさない

ことです。
なぜならば、背骨を1ヵ所骨折すると、その他の背骨も次から次へと骨折したり、太ももの付け根の骨など他の部位も連鎖して骨折したりするケース が多いからです。ドミノ倒しのように次々と骨折するため「ドミノ骨折(骨折の連鎖)」とも呼ばれます。

ドミノ骨折(骨折の連鎖)(背骨の骨折のイメージ)

最初の骨折 2度目の骨折 3度目の骨折

実際に、高齢の女性は
背骨を骨折したことがあると、骨折をしたことがない人に比べて2度目以降の骨折を起こすリスクが高いこと
2度目以降の骨折の約25%は、初めての骨折から1年以内に発生することなどが知られています。

背骨を骨折したことがある高齢女性の2度目以降の骨折リスク

手首の骨 約1.5倍 背骨 約4.5倍 太ももの付け根の骨 約2.5倍

次々と骨折が起きると?
-ドミノ骨折(骨折の連鎖)のその後-

背骨の「ドミノ骨折(骨折の連鎖)」を起こすと、背中や腰の曲がりが強くなります。姿勢が悪くなることで、
小さな段差などでもつまずき、転倒する
内臓が圧迫されて胸やけする
などの症状が出ることがあります。

ドミノ骨折の症状のイラスト

また、太ももの付け根の骨を骨折すると、安静にしている時間が長くなり、そのまま寝たきりとなってしまうこともあるため深刻です。
実際に、要支援・要介護になった主な原因の第4位は骨折・転倒であり、12.5%を占めています。

要支援・要介護になった主な原因

骨折・転倒12.5% 認知症17.6% 脳血管疾患(脳卒中)16.1% 高齢による衰弱 12.8% 関節疾患10.8% その他30.2% 厚生労働省「令和元年 国民生活基礎調査」より作成 ※タップ・クリックすると拡大できます。

※タップ・クリックすると拡大できます。

骨粗しょう症による「ドミノ骨折(骨折の連鎖)」を防ぐためにも、できるだけ早く、そして継続して骨粗しょう症の治療に取り組みましょう。